2007年 キミ子方式「夏の短期集中講座」報告
 7月16日の海の日から始まった、今年の夏の講座。遠く滋賀県や宮城県からの参加があり、延べ231名の方が絵を描きに来て下さいました。
 


毎回、講座後に書いてもらう感想文を

○〈入門基礎Bコース〉
  絵を描くのにとても苦手で、筆を持つことさえ怖いというイメージで、どちらかといえば〈ぬり絵〉ぐらいしかできない私、というか、そう思い込んでいましたが、少しだけ、描く楽しさを知りました。自分の作品が、壁に貼られて、人に見られるのも、ちょっぴり嬉しく思いました。
  時間軸が、過去になく、未来にあることに目を届かせ、今を感じることの大切さが、人生と似ていておもしろいです。変化に対応していく考えもステキでした。ありがとうございました。
滋賀県・ツルヤ恵子さん

○〈入門基礎Bコース〉
  モノの見方、切り取り方。自分の個性を見直せるいい機会になりました。大胆に物事をとらえて描く楽しさも感じることができ、また、その方法を知ることができ、そういう場面もこれから設定して、絵を描くことを楽しんでいきたいと思います。ありがとうございました
滋賀県・高畑充弘さん

○〈ラディッシュ/ブロッコリ〉
  2つとも初めてのテーマで、どんな作品ができるかなーと半分ワクワク、半分不安な気持ちで参加しました。夏のキミ子方式全国大会に参加するので、その前に、頭と体を絵の方に向けておこうということもありました。〈ラディッシュ〉は、実のふくらみのところが、やはり難しかったです。〈ブロッコリ〉は、全部描くのかを思っていたら〈一つ〉ということで、「あっ、それでいいんだ」と思いました。どうしても、いっぺんに全部、という考え方をしがちな自分がいて〈全部描かねばならぬ〉と思い込んでしまうので〈目からウロコ〉という感じでした。構図でイメージがだいぶ違ってくることを実感しました。
神奈川・鬼沢明男さん

○〈動きのある人の描き方〉
  気持ちが動く=心が動く・・・、そして身近な人だったり、自分の姿を描くから、さらに描きたい人が集まって描くから、楽しく集中してえがけるんだな~と、しみじみ感じました。
  チョークで、体の厚みを意識しながら描き進めていくときに、体のことを〈よく・みる〉ことができ、いろいろ気づけて嬉しかったです。
東京都・間嶋由紀子さん

○〈髪の毛/似顔絵〉
  家族でにがおえを描いて、まず、お兄ちゃんのにがおえを描いているとき、くちびるがむずかしく、耳も意外にむずかしかった。メガネはらくでした。2まい目、お母さんのにがおえを描いて、くちびるはなれていましたが、目のちょうせつするのがむずかしかった。どちらのにがおえも、先生のアドバイスがなければ、ぼくはあの絵は描けなかったと思います。そくは自分が作った絵はまんぞくしてます。
東京都・榊 幸嘉くん

○〈極楽鳥花のある風景〉
  とても満足しました。大きな筆で、ぐんと描いておいてから、細かい筆でちょっと色をおくだけで、とてもリアルになりました。海は初めて描きました。はじめ自信がなくて、ずっと描き出せずにいましたが、他の人のを見てやってみたくなりました。ちゃんと海にみえるように描けて、とても嬉しかったです。
東京都・南裏桂子さん

○〈ひまわりを描こう〉
  一ばんさいしょに、ひまわりをかくときに、すごくきんちょうして、みんなのことをじろじろみて、あんしんしながら、ひまわりをじょうずにかけました。じぶんではみんなのほうが、じょうずで、じぶんのはものすごくへたがと思たら、みんなに、じょうずといわれて、すごくうれしかったです。
東京都・鶴井朱莉ちゃん

○〈ひまわりを描こう〉
  ひまわりとのゆるやかな“たたかい”の時間、楽しかった。子どもたちを一緒にというのが、また、リラックスできて。並んだ絵を見ると、絵は年齢に関係ないことが、よ~くわかって面白い。
東京都・大森紀子さん

 

○〈自転車のある風景〉
  念願の〈自転車〉に取り組めて、とても充実した二日間でした。しかも、参加者は私をもう一人だったので、とてもじっくり教えていただけてラッキーでいた。ペン書きはかなり今期がいるので、仕上がった時は、ちょっと疲れましたが、「もの」を見る時のポイントやバランスの計り方など、勉強になりました。
  「できない、わからない」というのは「どう見ればいいのか」。「バランスの取り方がわからない」とかは、ただ「知らない」ということなのではないかと、改めて思いました。そこを教えることで、もっと楽しく、もっと自信をもって、絵が描ける人が増えるんじゃないか、だからキミ子さんのこの方法がすごいんだなぁと思いました。
神奈川県・蛭田朋子さん