ペンを持って、たのしい1日



2004年10月11日実施 スケッチ入門講座ー江戸東京たてもの園にてー

キミコ・プラン・ドウ 松本一郎

  六月に初めて開催した、東京・小金井市にある小金井公園内「江戸東京たてもの園・スケッチ入門講座」。前回の好評に答えて、大型の台風の過ぎた十月十一日(祝)に行ってきました。
  私事で申し訳ないのですが、イベント前日、家の風呂釜が壊れて、もらい湯をさせてもらおうと、子どもを連れてキミ子宅にいくと、自宅でゆっくりしていたキミ子さんが。「台風で女子美の講座が休講になって、家にいたのよ」とのこと、フト、「明日、江戸東京たてもの園にスケッチのイベントで行くんだけど、あなたも行く?」と声をかけると「これといって予定もないから、行こうかな」というので、突然のキミ子さんの登場で、いらして下さった人も喜んでもらえるだろうと楽しみです。

  朝、パラパラと落ちていた雨も止み、車で小金井公園に出発。途中でキミ子さんを乗せて、JR武蔵小金井野駅で、講師の一人、杉山さんと乗せて公園に到着。〈江戸東京たてもの園〉の前には、お手伝いを頼んでいた田添さんが待っていました。
  開始時間が近ずいてきます。参加者も、一人、また一人と集合場所へ。少し雨が降っていたので、たてもの園のロビーで待たせてもらいました。突然、参加を決めた方も含めて四十五名の方が集まりました。その中には「え〜、なんでキミ子さんがいるの?」と驚く人、「初めてお会いしました」という方もいて、みんな突然の登場に喜んで くれました。
  すると、受付にいた女性職員がキミ子さんに  「松本キミ子さんですよね。私、もう十二、三年前に子どもを駒場の教室に通わせてたんですよ。娘ももう社会人になっていますが、今でも〈もやし〉の絵、貼ってるんですよ」と声をかけてもらいました。こんなところにも、キミ子方式フアンがいたとは。
  開始時間になって、今日一日の予定と講座の流れを説明し、全員で〈たてもの園〉の入りました。」と話しましたが、それでもまだまだ参加者は目が点になっています。
  まずは、園内を散策。前回の時は参加者も少人数だったので、歩きながら説明していったのですが、今回は〈キミ子方式御一行様〉て感じで、人が長々と列になってしまい、説明ところではありません。


  園内の奥にある、街並みになっている広場にあるベンチとテーブルを使って、〈初参加組〉は〈落ち葉のスケッチ〉から〈小さなアメにパッケージ〉をスケッチブックに描いています。

 

 


 

   

 前回、初めてスケッチをしてみて、新しいテーマに挑戦したい人は〈鍵屋〉の前や、それぞれ気に入った建物の前でペンを走らせています。そして、スケッチに慣れている人は、それぞれ勝手に、自分の好きな建物をスケッチに出かけました。

 

 お昼近くなって、一旦昼食に時間を取って、午後になると〈初参加組〉は参加者が多いので、2ヶ所に分かれて建物を描き始めました。建物の正面に位置を決め、看板の真ん中にある漢字一文字の真ん中から描き始めて、となりへ、となりへ。
  午前中から、建物を描いていた人は続きを描いていきます。
  時間の経過と共に、手を動かし続けているのですから、だんだんとスケッチも面積を広げて行きます。もうそろそろという頃に、ココまでかくといいワクをエンピツで決めてあげて、一人、一人完成していきます。  終わりの時間が近づいて、1日かけたカットを、広場のテーブルの上に置き、みんなの作品を一同に介して集めると、看板だけを描いた人、瓦屋根を描いている人、もちろん、初めて参加した方もステキに描いた、立派な作品になりました。
  キミ子さんを真ん中にして、全員揃って(途中で帰ってしまった人もいたけど)記念撮影をして、解散となりました。
  朝は雨、それからは微妙な天気でしたが、雨も降らず、たのしい1日になりました。
  次回は、また温かくなった来春に予定しています。どなたでも、魔法にかかったようにスケッチできます。ぜひ、次の機会に挑戦してみませんか?